カレーの華麗なる歴史
今ではポピュラーな料理として親しまれている「カレー」の歴史を探ってみました。
力レーの語源は何?
本場のカレーを食べに、はるばるインドまで出かけ、カレーという料理を探せど、どこにも見つからず・・・と、いう話はよく聞く話。インドでは、ほとんどの料理に香辛料が使われているので、極端にいえば、香辛料というものが日本の家庭で使われている醤油のように日常的なもの。インドではあらゆる料理がカレーといっても過言ではないのだ。混乱さえ作り出しているこの「カレー」という言葉は、そもそもどこから来たのだろうか?
16世紀から17世紀ごろ、インドの西海岸ゴアやコーチンにやって来た、ポルトガル人やオランダ人が「カレー」という言葉を記録していて、現地の人々が、汁かけ飯を食ベているのを見て「それは一体何か?」と尋ねた。聞いた方は、料理名を尋ねたつもりだったが、聞かれた方は、飯にかけて食べている料理の内容について聞かれたと思い、料理の具(汁という説もあり)を意味する「カリ」と答えたため、料理名が「カリ」になったといわれている。が、最近、オックスフォード大学から出た『インドの食』という本によると、その昔、インドで黒コショウを「カリ」と呼んでいたものが、料理と共に英国に伝わったのだという。インドでコショウは今も昔も料理に欠かせないスパイス。コショウを使った料理を「カリ」と呼んでいたのが英語のカレーになったというのである。
どちらも説得性があって、謎は深まるばかりだが、そんな歴史のロマンを思い浮かべながら日本流のカレーを頂くのも悪くないのでは?


英国経由でやって来た、本場のカレー
日本でカレーといえばライスは付きもの。ご飯に汁(カレー)をかけて食べる汁かけご飯だったからこそ、これほど日本でポピュラーな料理になったのだろう。今から230年ほど前、初代インド総督だったヘイスティングスという人物が、カレーにライスを付けて英国王室に紹介している。当時、インドにおける英国の支配地域は、ベンガル地方がメインだった。この地方の主食は米であり、ベンガルの人々はご飯にスパイスの汁をかけて食べていたので、ごく自然にヘイスティングスは、ご飯とセットになったカレーを紹介している。
インドではすべての地方の主食が米ではないので、偶然にも日本人好みのカレーが伝わっていたのだ。その後、明治の文明開化の幕開けと共に、日本にカレーが西洋料理として紹介される。もり蕎麦が一銭だった時代に、八銭もするハイカラな高級料理として少しずつ浸透し、時代に流されることなく国民の人気料理となるわけだ。
日本のカレーの歴史は、初代インド総督ヘイスティングスによって生まれたといってもよいのかもしれない。感謝、感謝!



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